2006年度作品。日本映画。
「少年ジャンプ」に連載された人気作を映画化。前後編と分かれた二部作の後編。名前を書かれたら死んでしまうというデスノートにより殺人者が裁かれる中、第2、第3のキラが登場し、事態は混迷の度合いを深めていく。
監督は前編と同じく金子修介が担当。
出演も前編と同様、藤原竜也、松山ケンイチ ら。
「DEATH NOTE」の完結編である。
結論から言うと、おもしろいけど若干物足りないといったところだろうか。
ストーリーは原作を多少いじった感じになっているが、なかなか練りこまれた構成である。
第二・三のキラの登場というインパクトのある事件を、原作の味を維持しながら映画独自の工夫を凝らし、原作ファンでも楽しめるようにつくっている。またエピソード投入のテンポも良くて、まったく飽きるということがなかった。
特にラストのトリックはすばらしい。映画オリジナルだが、デスノートのルールを充分に理解しうまく応用している。これは正直言って、してやられた気分であった。
そういうわけでストーリー自体は楽しむことができたのだけど、本作を見終わった後、一抹の物足りなさが残るのもまた否定できない事実であった。
理由はいくつかあるが、前編と比較してしまったということが大きな要因ではないかなって気がする。
たとえば月とLとの駆け引きも、前編で見たほどの緊迫感は感じることはできなかった。どちらかと言うと、それら以外のエピソードに力が割かれていたからだろう。そのため印象が薄まった感が強く、個人的には不満である。
またデスノートを扱うことによる独りよがりの殺害という、この映画のもつテーマ性も、今回はどこか説教臭く映った。基本的にそういったものは前編で充分伝わってきたので、改めてそれを強調するように描かれるとどうしても鼻につく。
それに前編ではあえて気にしないようにしていた、日本映画特有の安っぽい演出が今回はなぜか無性に気になってしまった。そのため気分的に引いて見てしまった面も否定できない。
しかしエンタメに対してそこまで気にするのは野暮かもしれない。
個人的には前作よりは劣るものの、これはこれで楽しめる作品であるということはまちがいないだろう。見ても損はない作品である。
評価:★★★★(満点は★★★★★)
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